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福山市職員労働組合に障害労働者連絡会が結成
掲載日:2001年10月2日(火)

自治労 福山市職員労働組合に障害労働者連絡会が結成

自治労 福山市職員労働組合に「障害労働者連絡会」が誕生(福山市は広島県にあります)。その関係資料を以下に掲載。

1 福山市職員労働組合 定期大会(9月21日)から
 「市職労は、これまで障害者の雇用と採用枠の拡大を図ると共に、障害を持つ組合員の労働条件の改善と働きやすい職場環境の確立に向け、取り組みを進めてきました。そして、9月7日に、障害を持つ仲間としてお互いに交流を深め、働きやすい職場を作るために「福山市職労障害労働者連絡会」を結成しました。
 ついては、今後の障害労働者の運動前進をめざし、「障害労働者連絡会(略称:障労連)」を補助機関に位置付け、たたかいを進めることとします。」

2 福山市職員労働組合障害労働者連絡会規約(抄)
(名称)
第1条 本会は,福山市職員労働組合障害労働者連絡会(略称「障労連」)という。

(目的および活動)
第2条  本会は,福山市に働く障害を持つ組合員の働きやすい職場環境と労働条件を整備,確立し,障害労働者が働き続けることと,障害者が就労しやすい職場を作り,もって市職労の発展に寄与するとともに,その成果を市民に還元できる活動を行なうことを目的とする。
2 本会は,前項の目的を達成するために,つぎの活動を行なう。
(1)会員相互の親睦・交流
(2)学習活動・相談活動
(3)啓発活動
(4)労働条件を整備するための諸活動
(5)その他,目的を達成するために必要な活動

(会員)
第3条  本会は,障害を持つ組合員及び障労連の活動の趣旨に賛同する組合員をもって構成する。
2 会員名簿は公表しない。但し,役員はこの限りでない。

3 結成にあたって
 私たちの小さな小さな組織が,今日結成されようとしています。
 昨年、神戸の地で「自治労障害労働者連絡会総会」に参加したことがきっかけでした。その後、参加報告集会、交流会等を重ね、「福山でもこんな組織を作ってみよう。」と動き始めたのは、今年に入ってのことでした。
 交流を重ねる中で、それぞれの参加者からの悩みや思いが語られました。参加者からは、「ひとりで頑張ってきた・・・。」「組織や人間関係の中で責任や重荷を抱えたくない。」「仕事だけでも大変なのに・・・。」という思いが語られる一方で、「自分を語りたい。」「わかって欲しい。」という思いが出され、楽しく安心できる集まりを重ねてきました。
 長年、自分たちの思いを語る場・組織の必要性が語られながら、結集できなかった背景には、こうした様々な思いがあったことは否めません。しかし、「集うこと・語ること」の交流を繰り返したことにより、重荷を乗り越え、みんなの気持ちが一つになり、今日の日を迎えることができたのです。そして、本年8月21日開催の市職労第6回中央委員会で「市職労障害労働者連絡会」の結成が承認されました。
 こうして、待ち望んだ日がやってきたのです。私たちが主人公の組織が発足するのです。もちろん、ただ待っていてこの日がやってきたわけではありません。職場や周囲の仲間、市職労の支えがあって初めてできたことです。
 これまで職場で障害者は、職場の仲間に理解されないことを多く経験してきました。こう言えば、職場に理解者、支援者が全くいなかったかのように聞こえてしまいます。もちろん、そんなことはありません。それぞれの職場の仲間は、本当によく理解し、必要な時には必ず支えてくれています。だからこそ、こうして障害者が職場に位置づき、共に仕事をしてくることができたし、こうして今日を迎えることができたのです。
 しかし、そうした周囲の仲間から少し離れてみると、正面から向き会おうとせず、本人に直接言わないまでも、「落ちこぼれ」、「のろま」、「役立たず」扱いをしてきた者も、また存在しています。障害者に対する理解が進み「面倒を見てやっている。」「面倒を見てもらっている。」と公言する者は、減りましたが、当然のごとく、お客様扱いをし、猫なで声で接する者も少なくありません。こうした扱いが悪意から出ているとは思いませんが、ただ、仲間として受け入れるのにとまどいがあると感じざるを得ません。私たちは、日頃周囲の人に世話にならざるを得ない側面があって、善意を断るのはなかなか難しい面があります。
 今日からは、こんなとまどいを持つ仲間とも、ぶつかり合うことで仲間として支え、本当の仲間にならなければなりません。そのためには、当事者としての声をあげ、そうした声を具体的な形にすることこそが求められています。今日から、その取り組みが始まります。
 国際障害者の10年、アジア障害者の10年、長年にわたる取り組み、人権運動の高まりの中で、私たちの周囲の状況は大きく変わろうとしています。交通バリアフリー法、ハートビル法、障害者プラン等、様々な制度が確立されてきています。ユニバーサルデザインの提唱、IT機器の発達等によって、私たちの選択できる範囲も広がろうとしています。
 これらは、私たちの先人の努力、取り組みによってできあがってきたものであって、私たちが、私たちにとって何が必要なのか、自ら考え、問題提起をしてきたわけではありません。実際には、先人たちの提案と運動についてきただけなのです。しかし、今日からは自ら考え、提案し、参加し、実行し、発見する当事者でなければなりません。
 私たちの抱える課題と責任は大変大きいのですが、このことを重苦しく受け止める必要はありません。先行する自治労の中には、既に20年近い歴史を重ねた組織もあります。こうした仲間とともに取り組むことで、進んでいくことができるし、当面の課題も明らかにできるのです。日々、コツコツと楽しみながら取り組めばいいのです。新しいこと、それだけにやりがいもあり、参加する楽しみもあります。
 これからも、市職労の仲間や周囲の人々の支えを受けながら、そして、ともに考え、自ら行動することを通じて責任を果たし、新しい道を切り拓かなければなりません。今日からは、まず声をあげること、そこから始まるのです。

4 結成宣言
 私たちは,21世紀の初年に福山市職員労働組合障害労働者連絡会を結成することとなった。21世紀は,長きにわたり希望を託し,目標達成の時期として語られてきた。私たちは,「希望の世紀」・「目標の世紀」のまっただ中にいる。
 1980年に始まった,国際障害者の10年,そして今年は,アジア障害者の10年の最終年でもある。この間に少しずつではあったが,私たちを取り巻く状況は変化し,「ハンセン病裁判」が勝利し,国を揺り動かし、人権擁護と補償は国の責務であることが明確になった。
 バリアフリーが大きく叫ばれ,この考え方を発展させたユニバーサルデザイン、ハートビル法が制定された。一部の法令の「欠格条項」の見直しが行われた。介護保険制度も多くの問題を含みつつも昨年スタートした。いずれをとっても「自立と完全参加」からは,まだほど遠い状況である。
 しかし,これまでがそうであったように,待っていて目標がかなえられるものではない。自らが,当事者として声をあげ取り組んでこそ未来がある。殺伐とした事件が多発し,やいばが弱者に向けられている。私たち障害者にとっても他人事ではない。障害者が事件を起こすたびに予防と称する隔離論が叫ばれ,差別意識が増幅されている。
 2003年を目標に社会福祉基礎構造改革が進められている。「措置から契約へ」「給付から選択へ」「恩恵から権利へ」と,目標が掲げられてはいるが,すべてはこれからである。就労・教育・社会生活とわれわれの課題は,福祉の枠にとどまらない。
 いま,聖域なき構造改革ブーム,社会保障費も大幅に削減されようとしている。公務員制度見直し,公務員削減,人事評価システム,能力給の導入等の動きは障害労働者の働く環境を悪化させる可能性を大きくはらんでいる。民間では,既に具体的形を取って障害者の締め出しが起こっている。障害者と非障害者の間に差別と分断が持ち込まれようとしている。現状においても,多くの障害者が労働の権利を奪われている。福祉政策の貧しさを露呈しているといえる。また,職員を採用したとしても不便さや不都合を放置し『自助努力』が最優先とされているのが現状である。
 私たち市職労は,今日まで多様な運動をすすめ,人権問題や障害者の雇用拡大,就労の確保そして支部や分会における職場改善闘争を推し進めてきた。しかし,職場における障害者はごく少数であり,充分な取り組みがなされてこなかったことも否定できない。
 障害者の組織化は長年の課題であった。われわれ自身にも課題があり,今日まで実現できないできた。今年に入り学習会等を重ね,やっと組織化に動き出すことができた。私たちは障害の種類や程度,また職場も一様ではないが,一人ひとりの悩みや問題を結集し相互理解を深め共通の課題も独自課題も大切にするとともに,学習・交流・実践を通じて団結をめざそうと考える。そして何でも気軽に話し合える『障労連』を目標に全ての障害者はもとより家族に障害者がいる者や仕事に関連のある者等運動をサポートする人々が結集し,新しい時代を切り拓くことをここに宣言する。

2001年9月7日
福山市職員労働組合障害労働者連絡会結成総会

弱視者用システム手帳用2002年ダイアリーリフィルなどのご案内
掲載日:2001年10月29日(月)
LARGE SYSTEM DIARY
弱視者用システム手帳用
2002年ダイアリーリフィルなどの頒布のご案内
視覚障碍者読書支援協会(BBA)

 2002年用弱視者用システム手帳ダイアリーリフィルの頒布を12月より開始しますので、ご希望の方は下記の申込書でお申し込み下さい。

●申込み先:(申込みはemail・FAX・郵便でお願いします)
 郵便:〒193−0802
    東京都八王子市犬目町455−9 BBA
 FAX:0426−24−4514
 EMAIL:bba_book@freeml.com
●発送:12月より出来上がり次第
●送料:ダイアリーとオプションはBBAが負担。
 購入代行分を含む場合は利用者が実費負担。
●代金:到着後、品物に同封された
 振替用紙にて郵便局より送金。
●リフィルの大きさ:A5・B5・A4
●文字:22ポイント以上
●用紙:クリーム色

【リフィル頒布価格】(消費税なし)
◆ダイアリー+付録
 A5(システム手帳用6穴) 800円
 B5(ルーズリーフ用26穴)1000円
 A4(ルーズリーフ用30穴)1200円
 ※付録:満年齢と西暦早見表
◆オプション(各サイズ共通)
 電話帳(15枚)・メモ帳(15枚)・国内郵便料金表・印紙税表・
 便利ダイヤル・東京深夜ダイヤル・ハローダイヤル&FAX情報・
 JAF電話番号・国際電話国別番号&主要市外局番表 各50円

【市販品購入代行価格】(消費税込み)
 以下のバインダー及びリフィル(市販品)はすべてA5の晴眼者用です。
 最寄りの事務用品店でも取り寄せることができますが、BBAは代行して
 購入するサービスを行っています。
 ダイアリーと一緒にお申し込み下さい。
 別便で届く場合があります。

◆リヒト:プラスチックバインダー
(180g)N−529 893円
 ※B5・A4のルーズリーフ用バインダーは利用者の方で購入して下さい。

◆Time/system:
(1) 名刺フォルダー(8枚用×3枚)515円
(2) クレジット・免許証ホルダー 210円
(3) グラフ用紙(A4×25枚)840円

◆Davinci:
(1) 広域鉄道路線図(首都圏鉄道路線図・関西鉄道路線図・名古屋鉄道路線図) 578円
(2) ファスナーポケット 315円
(3) カラーインデックス 525円

◆JMA MANAGEMENT CENTER:
(1) 東京・横浜主要部地図 1155円
(2) 日本鉄道地図 578円
(3) 東京23区区分地図 1155円
(4) 電卓 1575円
(5) ガイド板(2枚)473円
(6) クリアファイル(10枚)578円

[「2002年ダイアリー申込書 」は、すみませんが省略させていただきます。](タートルの会ホームページ担当)


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Akiary v.0.42