目次

表紙写真
巻頭言 副理事長 熊懐敬
11月交流会講演 (株)熊谷組 九州支店 建築部購買グループ 副長 藤田善久氏
職場で頑張っています! 会員 村竹陽太
お知らせコーナー
編集後記
奥付

表紙写真

カメのイラストです。まだまだコロナが続いていますが 頑張りましょう!!

巻頭言

『平素の相談対応から学ぶこと』

副理事長 熊懐敬(くまだきけい)

●はじめに

皆様、こんにちは! 昨年の総会を経て、副理事長を拝命した、熊懐 敬です。主として相談業務を担当しており、平素は電話やメール、面談(最近はコロナの影響でオンライン)でお世話になっております。

平素から心掛けていることとしては、諸先輩が培ってこられた豊かな知見を、できるところから「見える化」し、16名の相談スタッフ間で共有し、交流班やICTサポートプロジェクト等とも連携し、相談体制のいっそうの拡充を図れればと願っています。

実は昨年、情報誌タートル51号に、「視覚障害者が働き続けるための諸方策」と題した記事を書かせていただき、自己紹介や平素の相談対応から学んだことをまとめさせていただきました。
※タートルホームページの「情報誌タートルバックナンバー」のところからお読みいただけます。
https://www.turtle.gr.jp/hpmain/i02/joho051.html#J2

今回は、51号で言及できなかった事項を、この場を借りて書かせていただきます。

●口頭がだめなら文書で要望しよう!

相談者の悩みの中には、「職場の上司には再三お願いしているのだが、なかなか聞き容れてもらえない」という声が少なくありません。そのような場合にお勧めしているのが、文書による要望の提出です。文書化するメリットとしては、以下のようなことが考えられます。
①要望書を受け取った上司は、文書となると稟議書と同じで、自分限りにするわけにはいかず、自分の上司や、人事担当など、しかるべき人のところに回覧することになります。
②その結果、上申した要望が、担当部署の責任者や人事担当によって、真剣に検討されることとなります。
③結果として、要望にそった配慮、あるいはそれに近い配慮の実現可能性が高まることになります。
④同僚を含めて、見え方や希望する配慮の理解促進を図りたい場合には、職場の同僚に回覧してもらうこともできます。
⑤急速な視力の低下で自分自身が当惑している場合、なにで困っているのか、どんな配慮があればそれを解決できるのかなど、自分の気持ちの整理にも役立つことでしょう。

文書のまとめ方のポイントとしては、
①先ずは、自分の障害により、いろいろ手数をかけることへの感謝のスタンスを忘れない。
②自分が引き続き職場に貢献し続けたいと考えていることをアピールする。
③「できない、できない」ではなく、「どのようにすれば(どんな配慮をしてもらえば)できる」という前向きなスタンス。
④自分の見え方を理解してもらうために、視力や視野の数字だけでなく、見え方のイメージが伝わるよう工夫を凝らす。
などを心掛けましょう。タートルでは、このような文書の作り方と文書のサンプルを用意しております。必要な方はご連絡ください。

●ロービジョンケアに熱心な眼科医とつながる

疾患の治療も大事ですが、私達の生活や仕事のことまでをケアして、配慮してもらえる眼科医(いわゆる、ロービジョン外来)とつながっておくと何かと心強いものです。遮光メガネや拡大読書器など、見え方の改善に役立つ補助具の選定をはじめ、タートルのような支援団体、訓練施設を紹介してくれたりもしています。さらには、職場の産業医や人事担当宛に、就労継続に向けての意見書、診療情報提供書を書いてくださる眼科医も徐々に増えて来ました。上で述べた自分の要望書に、眼科医の意見書または情報提供書を添えて提出すれば、さらに要望が叶えられる可能性が高まることになります。

ロービジョンケアに熱心な眼科については、以下でネット検索できます。
①日本眼科医会のロービジョンケア施設一覧
https://www.gankaikai.or.jp/lowvision/shisetu/
②日本ロービジョン学会のロービジョン対応医療機関リスト
https://www.jslrr.org/low-vision/institutions
ネット情報だけではわかりづらい場合には、タートルにご相談ください。

●一人で悩まず、先ずは相談をお寄せください~全国どこからでも参加できるオンライン相談会を開催しています~

タートルはもともとテレワークで、全国各地からの相談をお受けしています。末尾にある電話またはメールアドレスにご連絡いただければ、視覚障害当事者である相談スタッフが、親身になって相談をお受けしています。

一昨年秋からは、日本眼科医会様の協力を得て、同会が推薦するロービジョンケアに熱心な眼科医が同席する、オンラインによるロービジョン就労相談会を開催しています。オンラインですので、全国どこからでも相談会に参加していただけます。眼科医も全国各地から同席いただいています。タートルの相談スタッフも、北海道から九州・沖縄まで各地のスタッフが連携して対応に当たっています。仕事に関することで困ったことがあれば、先ずはタートルにご相談ください。
電話:03-3351-3208
eメール:s#oudan@turtle.gr.jp
(SPAM対策のため2文字目に # を入れて記載しています。お手数ですが、下記アドレスから # を除いて送信ください。)
相談専用メールフォーム:https://turtle.sakura.ne.jp/mail-soudan/mail-soudan.html

11月交流会講演

復職後の業務を見据えた施策~人事担当者の立場となって、求めるものを考えよう~

(株)熊谷組 九州支店 建築部購買グループ
副長 藤田善久(フジタヨシヒサ)氏

初めまして。私は藤田 善久と申します。プロフィールにもありましたように、目が見えている時は建設工事の現場監督者として従事していました。本日の講演では、大まかに全体の流れなどを申し上げて、そのあとで各入院期間や訓練施設でどのようなことを行ってきたのか、それを順に話させていただければと思います。

まずは視覚障害者になった経緯ですが、平成16年の5月26日になります。現場での仕事中に上空の約40メートルから鉄パイプが飛来してきて、私の頭部に当たりました。頭蓋骨骨折・脳挫傷・両眼破裂を負って即座に緊急搬送され、(鹿児島)市内の市立病院で緊急手術となりました。

頭蓋骨骨折により前頭葉の損傷を受けたため、約半年間ほど記憶がありません。平成16年5月からその年の11月ぐらいまで、ほとんど記憶がない状態になります。

そして、福岡県柳川市にある柳川リハビリテーション病院に、リハビリを兼ねて転院しました。そちらには、髙橋先生がいらっしゃいました。私の主治医をしていただき、多方面にわたる助言・情報をいただきました。今、私はこうしてここにいますが、髙橋先生とのこの出会いがなければ、まず今の自分はないと思っています。それにプラスして、その後のタートルとの出会いということですね。就労継続に向けて支援をいただいたことに対し本当に深く心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

柳川リハビリテーション病院では、そこを含め約1年間の入院をしていましたが、点字・歩行・音声ソフトについても、入院期間中には既に基本的操作を学んでいました。その次は、福岡視力障害センターに入所して、そこで1年間の自立訓練を受けました。本当なら前期・後期があるために半年間の前期だけとなりますが、職業訓練を受ける必要があると思って、2期という形で約1年間の訓練を受講しました。

そして、その後は職業訓練を受けるべく、大阪の日本ライトハウスに入所しました。訓練速度の早いことに驚きながら、非常に厳しい訓練期間であったことを、今でもよく覚えています。

これまでの話をまとめると、1年間の入院期間に加え、福岡視力障害センターでの1年間の訓練と、大阪の日本ライトハウスでの1年間の訓練を受けましたが、まずは福岡視力障害センターではタートルの支援を受けることで、私の勤務している熊谷組の支店・本社の人事担当者を通じ、小泉産業と日立製作所に会社見学する支援をいただきました。 その後、日本ライトハウスにいた時には、本社から勤務先の代表取締役社長に日本ライトハウスへの来訪をいただき、訓練状況を見るとともに、施設長様への挨拶もしていただくことができました。

ここまでは3年間の大まかな経緯をお伝えしましたが、次からは福岡視力障害センターと日本ライトハウスで、私が職場に対して行った要望を踏まえた話をさせていただきます。まず、福岡視力障害センターでは、九州支店の人事担当者に対して「歩行・通勤ができる」というところを見せるため、訓練にはなりますが、自宅から職場までの通勤プラス職場内ということで、社屋の環境認知を踏まえ、歩行訓練士と一緒に同行訓練を行いました。そういった訓練を定期的に行うことで、歩行訓練士から人事担当者に対し、無事に訓練が経過していることと、ここまでの実績もあるため「安心してほしいと」いう発言をいただきました。

そして、福岡視力障害センターでは1年間の訓練をしていましたが、前期の中で「視覚障害者にとって、どんなスクリーンリーダーが合っているのか」という情報を、集めていました。自分にはあまり情報収集力がなかったと思いますが、それを踏まえたうえで職場のホームページを知人に見てもらいました。そして「PC-Talkerではどうか」「JAWSではどうか」という情報をもとに、購入するスクリーンリーダーをJAWSに決めました。 また、1期の訓練が終わり2期目に入った以降となりますが、職場の人事担当者に対して社内のメールや社内用のホームページが入ったパソコンの貸与を要求しました。「そちらに自分で購入したJAWSを入れて訓練するので、パソコン貸与をお願いします」と申請したところ、承認を受けることができました。それによって、福岡視力障害センターの2期訓練の途中から、自分の会社より貸与されたパソコンと、当時のJAWSはVer.7だったと思いますが、そのJAWSを使用した訓練を受けさせてもらうことができました。

次は、日本ライトハウスで自分が行ってきた要望などに関する話です。こちらでは毎月の訓練で作成したエクセルファイル、つまり出勤簿や関数表示のあるファイルと、毎月貰っていた「翌月どのような訓練をするのか」という資料を、九州支店の人事担当者宛に毎月送付していました。復職後における業務内容や業務配分のための情報提供ということで、人事担当者に対しては資料を毎月提出していました。 また、訓練期間に熊谷組の同僚職員から聞いたのは、昔の職場ではネットスケープというシステムを使っていたと思うのですが、その旧システムから「Internet Explorerのホームページに変わる」という話でした。それでは復職後に操作方法が全くわからないし、そんな状態では業務もメールもできないと思いました。そこで、九州支店の人事担当者を通じて、本社の人事部から関西支店の人事部・管理部に対して、「関西支店での訓練をさせてもらえませんか」という要望を出しました。

それと同時に、日本ライトハウス訓練室の担当の先生に対しても、「週一回でもいいから、関西支店での訓練をご指導いただけませんでしょうか」という要望をしました。時期的には一年間という中の8か月を過ぎてからだったでしょうか。日本ライトハウスさんの承諾を得てからでないとできないわけですから、実際に関西支店で訓練を行ったのは3か月間で、月3回か4回になります。ですから、関西支店では10回から12回ほど社内ホームページでの訓練をさせていただきました。 ただ、スクリーンリーダーの選定としてはJAWSを選択していたのですが、日本ライトハウスの訓練の先生からは、「藤田さんの会社のホームページはタグ付けされていませんね」と言われました。私も初めて聞いた言葉でしたから「それはどういうことですか」と尋ねたところ、通常は皆さんもご承知のとおりTabキーでリンクを飛んでいくのですが、うちの会社のホームページではリンクを飛んでいかないという話でした。Tabキーでリンクからリンクへと移動をしないために、非常に使いづらいということを言われました。

しかし、スクリーンリーダーをJAWSにしていたために、リンクの選択もできたのです。当然、他のスクリーンリーダーのようにリンクだけの移動もしていきますが、それに加えてJAWSではリンクのリストビューが出たり、フレームのリストビューが出るのです。そして一番すごかったのは、自分でショートカットを作成できたことです。 JAWSをお使いの方はご承知だと思いますが、スクリプトというものを使い、それを職場で組むことで「これがこうで、これはこうだから、このボタンに行こう」などという方法を学ばせていただきました。これがなかったら、今の職場のネット上のホームページは使用できなかったと思います。できないと言うよりも、使いづらかったですし、手間がかかったと思います。業務に要する時間がかかるという面では、あまり良い成績を残せなかったのではないかと思います。

そして、次が復職後の話となります。復職後の職場配慮に関しては、通常の会社で行われているようなことは実施されていました。簡単に言うと、弊社では全職員の中で、これまでの実績としての視覚障害者は2~3人しかいなかったと聞いています。そして、私が4人目か5人目になるのでしょうが、九州支店では初めてということでした。

私の場合ですが、例えば各部門の会議等があって大中小の会議室に行く時は、さほど遠くも近くもありませんでしたが、何とか自分で移動ができたために、他職員からの手引き等はほとんどありませんでした。逆に言うと、同じような感情をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、「ねえ、藤田君。藤田君は目が見えないから、はい、こっち、こっち」と手を引っ張っていただいて、障害者扱いをされるのは、私はあんまり好きではないし嫌な方なのです。 ですから、逆に気を使わずに自分が安全に歩けるように確認できたこともあって、それは良かったのかなと思っています。

また、話は飛びますが、職員とのコミュニケーションという辺りの話になります。通常、皆さんも同じようにイヤホンを付けて業務されているかと思いますが、ちょっとした雑談やお茶の時間になれば、片方のイヤホンを外して、他の職員との会話に参加する姿勢を見せて、孤立しているような感じを出さないようには努めていました。 また、弊社には外勤者として現場監督の職員がいますから、その外勤者が支店に来訪される時もあります。その際、声に聞き覚えのある先輩が入ってきた時には、両耳のイヤホンを取ってからそちらを向いて、「お疲れ様です」と挨拶をしています。まぁ、ざっくばらんな話もしたいですからね。そういう形でコミュニケーションを取っていました。

あとは、周囲の職員に対してということですが、先輩・後輩関係をしっかりするのはさておき、職員の方に要望を言う時には「メールでの要望」というものは極力避けていました。これは自分の個人的な考えですが、やはり気持ちや感情が伝わらないのではないかと思います。やはり補足説明が必要だということを踏まえ、要望を言う時には、時間が空いているようであれば「ちょっとお時間をいただけませんか」と、「ちょっとこういうことなので、お話を聞いていただけませんか」と頭を下げて、お願いをする形で要望を伝えていました。 そうすることによって、「あぁ、なるほど。視覚障害者ではないけど、そういったことでいろいろと不具合があったのだね」と。「わかった。では、これからはこのようにしようか」ということで、お互いが納得できる体制というか、話し合いが直接できるのだと思います。そこで、「対面式の要望」ということで、直接面と向かって話をするということを継続していっています。

次は今後の話になります。私は平成19年に復職しましたが、今では丸15年が経って、私も48歳になりました。それと同時に私と同じ現場監督者であった所長や先輩も、当然ですが同じように年をとりますから、一年ずつ定年退職によって私が現場監督であったことを知る人が少なくなっています。それは仕方のないことですが、私自身を内勤の視覚障害者としてしか知らない職員の方と、「今後どのようにコミュニケーションを図っていくのか」「どういう話題でコミュニケーションを取っていくのか」というテーマを、私はこれからの課題として考えています。

最後に言うのも何ですが、私は病気ではありませんでした。病気でなった視覚障害者ではありません。ましてや訓練施設にも行って、私は復職が確定していました。確かに、陰では言われていました。「結局は会社に戻れるのだろう」と。そう言われていましたが、その方たちに対しては何も言う必要はないと思います。 ただ、皆さんにはご理解をいただきたいのです。それは何かというと、目が見えている時の人事評価がありました。そして、視覚障害者となり訓練を2年受けて会社に戻りました。でも、同じ人事評価ではありませんよね。「そういうこともいろいろあるのですよ」ということを、本当はその方たちには伝えたかったのですが、あんまりね。まぁ、仕方がないかと。怒ってケンカをしても一緒ですからね。今ではそういう若さも元気もありませんから、もう仕方がないということにさせていただきます。 ご清聴ありがとうございました。

職場で頑張っています!

『目的遂行の手段はワードの資料作成』

会員 村竹陽太(ムラタケヨウタ)

◆自己紹介

はじめに、私が障害を発症したのは中学3年生の時です。レーベル病という中心暗転の病気なのですが、症状が進み視野は残っておらず、現在の視力は光格弁です。 光だけでもわかると便利なもので、コンビニや自動販売機の明かりを、道を覚えるときの目印とすることができます。夜限定ですが。(笑) 私は大学卒業後、一年間東京都職業能力開発校で職業訓練を受けた後、現在の会社へ第二新卒で入社しました。

◆私の仕事

会社では、障害者採用業務をメインとしています。 この業務に就いた経緯として、第二新卒での就職活動では、活躍できそうな業務に絞りエントリーしていたことがあげられます。具体的には就労支援で習った分析計の業務か、パラ水泳等で多くの障害と関わってきたノウハウを生かした業務の二つです。結果として障害者関連の業務で募集していた会社に縁がありました。現在は入社4年目です。

障害者採用業務では、前年度の採用活動の振り返りや市場動向をもとに計画を立て、イベント出展や学生対応方法を検討します。 日々の業務の中では苦労することもたくさんあります。個人的に大変なのは情報収集です。ほしい情報になかなかアクセスできないときにはストレスを感じます。 また、アクセシビリティ上やりづらい仕事もあり、コロナ禍でも週5で出社しているのは悩みです。

◆視覚障害者としての仕事の進め方

そんな私ですが、仕事の進め方でやりやすいと感じるのが提案資料の作成です。企画を検討する際、晴眼者はパワーポイントで作成するのが一般的かもしれませんが、私はワードを使用しています。これは上司からの言葉で「パワーポイントの資料作成は手段の一つなのだから、ワードとか作りやすい方法でもかまわない。」というのがあったからです。このことは固定観念を取り払ってくれて、仕事の幅が広がりました。

「仕事は受け身で待っているだけではなく、自分で見つけるものだ。」みたいな話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。当時の私も仕事を見つけることができず、暇な時間を過ごすこともありました。仕事の提案ということもほとんどしておらず、視覚障害者が自分で仕事を見つけるのは難しいのではないかと考えていたほどです。

以降、仕事の方法が受動的から能動的へ転換することができ、ワードで提案資料を作りまくり、ベストなワード提案資料を模索していきます。 当初は、「分かりづらい」ということで突き返されることも多くありました。しかし、その分かりづらい理由を聞いていくことで改善ポイントが見えてきて、自分なりのフォーマットができました。ダメ出しは「伸びしろ」と捉えることができたので、そういった性格も効を奏し、スキルアップにつなぐことができたように思います。 今ではワード1ページで内容をまとめて提案するのが私のスタイルです。やりたいことをできるようになってからは仕事も楽しくなりました。

◆今後の課題

自分主体で業務を進められるようになってきてから、新たに課題が見えてきました。それは周囲への指示出しです。これがとにかく苦手でした。 企画遂行のためには、周囲へ指示を出す必要もありますが、目が見えていないことで晴眼者よりも周囲へ作業を委託する数が多くなっています。

最初は、苦手なうえに手間もかかるので、指示を出すのが嫌いでした。しかし、現在ではこれを「わかりやすい指示ができるようになるための鍛錬」と前向きに考えています。いつの日か、「指示がわかりやすい」と言われたいものだと思いながら、日々の業務に取り組んでいます。

お知らせコーナー

ご参加をお待ちしております!!(今後の予定)

◎交流会

2022年度は9月、11月、3月の第三土曜日、14時から16時までオンラインで行う予定です。毎回、講演を聴いたあと、講師との質疑応答の時間も設けます。

◎タートルサロン

上記交流会実施月以外の毎月第3土曜日の14:00~16:00に行います。情報交換や気軽な相談の場としてご利用ください。
他にも、原則第1日曜日には、テーマ別サロン(偶数月)、ICTサロン(奇数月も行います。

*新型コロナウイルス感染症の動向によっては、会場での会合が難しく、引き続き開催を差し控えさせていただきます。
※その場合にも、Zoomによるオンラインでのサロンは引き続き行います。奮ってご参加ください(詳細は下記の事務局宛にお問い合わせください)。

一人で悩まず、先ずは相談を!!

「見えなくても普通に生活したい」という願いはだれもが同じです。職業的に自立し、当り前に働き続けたい願望がだれにもあります。一人で抱え込まず、仲間同士一緒に考え、気軽に相談し合うことで、見えてくるものもあります。迷わずご連絡ください!同じ体験をしている視覚障害者が丁寧に対応します。(相談は無料です)

*新型コロナウイルス感染症の動向によっては、会場に参集しての相談会は引き続き差し控えさせていただきます。
*電話やメールによる相談はお受けしていますので、下記の事務局まで電話またはメールをお寄せください。

ICTに関する情報提供・情報共有を行っています。

タートルICTサポートプロジェクトでは、就労の場におけるICTの課題に取り組んでいます。ICTについては、専用のポータルサイトやグループメールをご活用ください。

タートルICTポータルサイト
https://www.turtle.gr.jp/hpmain/ict/

タートルICTグループメールへの登録は以下をご参照ください。
https://www.turtle.gr.jp/hpmain/ict/activity-2/ict-groupmail/

正会員入会のご案内

認定NPO法人タートルは、自らが視覚障害を体験した者たちが「働くことに特化」した活動をしている「当事者団体」です。疾病やけがなどで視力障害を患った際、だれでも途方にくれてしまいます。その様な時、仕事を継続するためにはどのようにしていけばいいかを、経験を通して助言や支援をします。そして見えなくても働ける事実を広く社会に知ってもらうことを目的として活動しています。当事者だけでなく、晴眼者の方の入会も歓迎いたします。
※入会金はありません。年会費は5,000円です。

賛助会員入会のご案内

☆賛助会員の会費は、「認定NPO法人への寄付」として税制優遇が受けられます!
認定NPO法人タートルは、視覚障害当事者ばかりでなく、タートルの目的や活動に賛同し、ご理解ご協力いただける個人や団体の入会を心から歓迎します。
※年会費は1口5,000円です。(複数口大歓迎です)
眼科の先生方はじめ、産業医の先生、医療従事者の方々には、視覚障害者の心の支え、QOLの向上のためにも賛助会員への入会を歓迎いたします。また、眼の疾患により就労の継続に不安をお持ちの患者さんがおられましたら、どうぞ、当認定NPO法人タートルをご紹介いただけると幸いに存じます。

入会申し込みはタートルホームページの入会申し込みメールフォームからできます。また、申込書をダウンロードすることもできます。
URL:https://www.turtle.gr.jp/hpmain/

ご寄付のお願い

☆税制優遇が受けられることをご存知ですか?!
認定NPO法人タートルの活動にご支援をお願いします!!
昨今、中途視覚障害者からの就労相談希望は本当に多くあります。また、視力の低下による不安から、ロービジョン相談会・各拠点を含む交流会やタートルサロンに初めて参加される人も増えています。それらに適確・迅速に対応する体制作りや、関連資料の作成など、私達の活動を充実させるために皆様からの資金的ご支援が必須となっています。
個人・団体を問わず、暖かいご寄付をお願い申し上げます。

★当法人は、寄付された方が税制優遇を受けられる認定NPO法人の認可を受けました。
また、「認定NPO法人」は、年間100名の寄付を受けることが条件となっています。皆様の積極的なご支援をお願いいたします。
寄付は一口3,000円です。いつでも、何口でもご協力いただけます。寄付の申し込みは、タートルホームページの寄付申し込みメールフォームからできます。また、申込書をダウンロードすることもできます。
URL:https://www.turtle.gr.jp/hpmain/

≪会費・寄付等振込先≫

●郵便局からの振込
ゆうちょ銀行
記号番号:00150-2-595127
加入者名:特定非営利活動法人タートル

●他銀行からの振込
銀行名:ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900
支店名:〇一九店(ゼロイチキユウ店)
支店コード:019
預金種目:当座
口座番号:0595127
口座名義:トクヒ)タートル

ご支援に感謝申し上げます!

多くの皆様から本当に暖かいご寄付を頂戴しました。心より感謝申し上げます。これらのご支援は、当法人の活動に有効に使用させていただきます。
今後とも皆様のご支援をお願い申し上げます。

活動スタッフとボランティアを募集しています!!

あなたも活動に参加しませんか?
認定NPO法人タートルは、視覚障害者の就労継続・雇用啓発につなげる相談、交流会、情報提供、セミナー開催、就労啓発等の事業を行っております。これらの事業の企画や運営に一緒に活動するスタッフとボランティアを募集しています。会員でも非会員でもかまいません。当事者だけでなく、晴眼者(目が不自由でない方)の協力も求めています。首都圏だけでなく、関西や九州など各拠点でもボランティアを募集しています。
具体的には事務作業の支援、情報誌の編集、HP作成の支援、交流会時の受付、視覚障害参加者の駅からの誘導や通信設定等いろいろとあります。詳細については事務局までお気軽にお問い合わせください。

☆タートル事務局連絡先

Tel:03-3351-3208
E-mail:m#ail@turtle.gr.jp
(SPAM対策のため2文字目に # を入れて記載しています。お手数ですが、上記アドレスから # を除いてご送信ください。)

編集後記

全国のタートル会員の皆様、いかがお過ごしでしょうか?

1年半にも及んだリモートワークも少しずつ変化してきているようです。読者の中には、わたくしと同じように「ハイブリッドワーク」に移行している方々もいるのではないでしょうか?

久々の通勤では、記憶と勘を戻すことに注力し、通勤経路に変化がないか確認が必要でした。 多少の戸惑いとちょっとしたけがはあったものの、スムーズに再び通勤ができるようになり、まずは一安心といったところです。

この原稿を書いているのは12月初旬。そろそろクリスマス時期です! 家の中でのクリスマスも悪くはないのですが、このまま感染症が落ち着いていれば、やはり外でのお祝いもしたいところ! 自宅付近も職場に近い丸の内でも、イルミネーションがすごいことになっているようです! どこに行くか、今もいろいろと探索中。そしてあっという間のお正月。

本号がお手元に届くときは、新年も明けていつもの生活が始まっていることでしょう。2022年がさらなる良い年でありますように!!

さて、今回の情報誌はいかがでしたでしょうか? これからも、皆さんに楽しんでもらえる誌面をお届けしますので、情報誌タートルを、どうぞ宜しくお願いします!

(イチカワ ヒロ)

奥付

特定非営利活動法人 タートル 情報誌
『タートル第57号』
2021年12月22日発行 SSKU 増刊通巻第7195号
発行 特定非営利活動法人 タートル 理事長 重田 雅敏