首都圏在住 50代男性
身体障害者手帳等級: 1級
不自由を感じたのは: 30代
疾患名:緑内障
現在の見え方: 不規則性視野狭窄、夜盲
勤務先の業種: 情報通信業(ICT関連を含みます)
職種: 事務職
具体的作業内容: 放送局で報道の仕事をしている。自ら取材し、原稿を書くとともに全体の取りまとめの業務もある。テレビやラジオに出演し、話をすることもある。
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: ほとんどテレワーク
視覚補助具:
・白杖
支援機器:
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・OCRソフト
・スマホ
人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート
・昼食・休憩時のサポート
・社外でのイベント、懇親会でのサポート
環境上の配慮:
・入室時のセキュリティを解除するための配慮
勤務時間・通勤の配慮:
・受けていない
訓練受講に際しての配慮:
・研修扱いまたは公務扱い・職務免除扱い、特別休暇扱いで受けさせてもらった
苦労したこと:
・急速な視機能の低下に、自分の気持ちがついていけなかった
・自分でもどうしたらよいのかわからなかった
・自分のやりたい仕事ができなくなった
・担当業務が音声PCスキルを習得してもできる仕事ではなかった
・懸命に頑張っても効率が上がらず残業が増えて消耗した
・職場のシステムの一部が音声PCではうまく動作しなかった
有用だったこと:
・タートルなど当事者団体による支援
・訓練施設による支援、ジョブコーチなど、障害者職業センターによる支援
・地元の支援機関・団体による支援
・支援機器・ソフトウエアなどの販売業者による支援
・職場関係者による支援
・家族による支援
<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
仕事のスキルを上げるべく努力することは必要だが、どこまでは自分にできて、どんなことはサポートをしてほしいかを明確にすること。職場の中で円滑なコミュニケーションに心掛け、いつでも困った時に相談できる環境を整えること。
<後に続く仲間に伝えたいこと>
視力を失って平気でいられる人はいない。どうやって生きていいのか、わからなくなるのは当たり前のことだ。でも、落ち込んでいるだけでは前に進めない。世の中には助けてくれる人、相談に乗ってくれる人が必ずいる。そのような人たちの力を借りることをためらわず、新たな進路を切り拓いてほしい。そのプロセスにこそ、人生の価値はあると思う。

