事例56

東北在住  50代男性

身体障害者手帳等級: 2級
不自由を感じたのは: 50代
疾患名:緑内障
現在の見え方: 不規則性視野狭窄

勤務先の業種: 官公庁・公的機関
職種: 技術職(薬剤師)
具体的作業内容: 新型コロナ等感染症対策として、住民に対する感染症まん延防止のための調査・指導や、人事管理として職員の服務規程管理やパート職員採用等。
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: テレワークなし

視覚補助具:
・PC画面による調整(拡大・色反転など)

支援機器:
・拡大読書器
・大画面のPCモニター
・スマホ

環境上の配慮:
・職場内の階段を見やすくする配慮

勤務時間・通勤の配慮:
・その他 通勤可能な勤務地とすること

訓練受講に際しての配慮:
・休職して訓練を受けた(政府系訓練施設)

苦労したこと:
・自分でもどうしたらよいのかわからなかった
・上司や同僚に自分の見え方をなかなか理解してもらえなかった
・顔の判別ができないため人を覚えにくい。資料文字が見えにくく、会議等のスピードについていけないこと
・ 一年間であるが、降格となり業務がほとんどなくなったこと

有用だったこと:
・タートルなど当事者団体による支援
・訓練施設による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
見えていないことを周りの方にはっきり伝えること

<後に続く仲間に伝えたいこと>
中途視覚障害は周囲の理解を得にくく、自分でできるだけ解決することが信頼につながります。不安は常にありますが、同じ障害者との交流や体験談は苦悩を和らげます。タートルの会や地域交流会に参加し仲間を増やすことが大切です。障害が進んだ際には白杖歩行訓練や支援機器の使い方を覚え、「見えなくなっても大丈夫」と思うことが重要です。先輩の「仕事は何があっても辞めるな」という助言が支えになりました。