事例27

首都圏在住  40代男性

身体障害者手帳等級: 2級
不自由を感じたのは: 生まれつき見えづらかった
疾患名:網膜色素変性症
現在の見え方: 輪状暗点、夜盲

勤務先の業種: 金融・保険業
職種: 事務職
具体的作業内容: 全国の営業店での、営業活動及び内部管理体制のモニタリング実施。所属組織のメンバーの育成。内部管理責任者向け研修実施。社内通知文作成。
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: ほとんどテレワーク

視覚補助具:
・白杖
・遮光眼鏡

支援機器:
・拡大読書器
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)

人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート
・専任のアシスタントによるサポート
・会議室など社内の移動の際のサポート
・社外でのイベント、懇親会でのサポート

環境上の配慮:
・レイアウトの配慮
・社内ネットワーク上の配慮(情報アクセシビリティ上の配慮など)

勤務時間・通勤の配慮:
・テレワークを増やしてもらっている

訓練受講に際しての配慮:
・研修扱いまたは公務扱い・職務免除扱い、特別休暇扱いで受けさせてもらった

苦労したこと:
・視覚障害というだけで就職先がなかなか見つからなかった
・職場のシステムの一部が音声PCではうまく動作しなかった

有用だったこと:
・ジョブコーチなど、障害者職業センターによる支援
・支援機器に対する各種助成金、無償貸出制度の利用
・支援機器・ソフトウエアなどの販売業者による支援
・職場関係者による支援
・家族による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
職域を広げるため、部署内の仕事内容の全体像を把握し、自分が関われる業務には積極的に関わっています。また、自分自身の社会的なスキルを高めるため、副業も行っています。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
就活中の方は、可能な限り多くの企業での面接を経験してください。その中で自分が働いていくためのヒントをもらえたりします。就労中の方は、限界まで今の就労を継続されることをお勧めします。これまでの経験を生かしたほうが、職域を拡大するうえでも有効だと思うからです。