首都圏在住 40代男性
身体障害者手帳等級: 2級
不自由を感じたのは: 30代
疾患名:網膜色素変性症
現在の見え方: 輪状暗点、夜盲
勤務先の業種: 金融・保険業
職種: 事務職
具体的作業内容: 債券運用業務に従事している。
金融マーケット分析、各国の中央銀行の動向分析、月次報告書の運用コメント作成などを行っている。
また、相場会議に参加し、相場の見通しや運用戦略の策定などにも携わっている。
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: ほとんどテレワーク
視覚補助具:
・白杖
・遮光眼鏡
・PC画面による調整(拡大・色反転など)
支援機器:
・拡大読書器
・大画面のPCモニター
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・PC画面拡大ソフト
・OCRソフト
・タブレット端末
・スマホ
・その他 デュアルディスプレイ、スキャナ
人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート
環境上の配慮:
・レイアウトの配慮
勤務時間・通勤の配慮:
・テレワークを増やしてもらっている
訓練受講に際しての配慮:
・休職して訓練を受けた。有給休暇を消化しながら訓練を受けた
苦労したこと:
・急速な視機能の低下に、自分の気持ちがついていけなかった
・自分でもどうしたらよいのかわからなかった
・職場のシステムの一部が音声PCではうまく動作しなかった
有用だったこと:
・眼科医・視能訓練士による助言・支援
・タートルなど当事者団体による支援
・訓練施設による支援 ジョブコーチなど、障害者職業センターによる支援
・支援機器に対する各種助成金、無償貸出制度の利用
・職場関係者による支援
・職場産業医による支援
・家族による支援
<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
仕事でも日常生活でも、ある目的に対して正しいやり方でやってみてもうまくいかない時がある。そのような時は少し遠回りになる方法を試してみたり、複数の支援機器を併せて使ってみたり工夫するとうまくいくことがある。PCのデュアルディスプレイや骨伝導イヤホンの利用、スマホで音声読み上げができないアプリからブラウザ利用への切り替えなどを行っている。
<後に続く仲間に伝えたいこと>
正しい情報を集め、自分に合った支援機器や訓練を見つけ、会社や産業医と誠意をもって話し合えば、環境調整はきっとうまくいくと思います。私はタートルや眼科医、訓練士など多くの方に支えられ、仕事を続けることができました。お先真っ暗だった中、タートルに相談したことで道が拓けました。どうか勇気を出して一歩を踏み出してほしい。そして一秒でも早く、この「情報」にたどり着いてほしいです。

