事例106

首都圏在住  60代以上男性

身体障害者手帳等級: 2級
不自由を感じたのは: 10代
疾患名:網膜剥離、その他 白内障、ぶどう膜炎
現在の見え方: 中心暗点、不規則性視野狭窄、片目のみの視機能の低下、夜盲

勤務先の業種: 学術研究、専門・技術サービス業(研究機関、法律事務所、会計事務所、デザイン事務所、コンサルティング会社など)
職種: 事務職
具体的作業内容: 部門内メンバーの業務で使用するPC及びソフトウェアの準備、手配、ライセンス管理など
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: ときどきテレワーク

視覚補助具:
・遮光眼鏡
・PC画面による調整(拡大・色反転など)

支援機器:
・大画面のPCモニター
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・タブレット端末
・スマホ

人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート
・会議室など社内の移動の際のサポート

環境上の配慮:
・レイアウトの配慮

勤務時間・通勤の配慮:
・テレワークを増やしてもらっている

訓練受講に際しての配慮:
・訓練は受けていない

苦労したこと:
・視覚障害というだけで就職先がなかなか見つからなかった
・中途で視力が低下したが、職場の配慮がなかなか得られなかった
・急速な視機能の低下に、自分の気持ちがついていけなかった
・自分でもどうしたらよいのかわからなかった
・自分のやりたい仕事ができなくなった
・上司や同僚に自分の見え方をなかなか理解してもらえなかった

有用だったこと:
・タートルなど当事者団体による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
不得意な業務でも、どこかしら楽しめることを探してこなすよう努めた。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
同じ業務を対応しても、自分が関わったことで他者が出来ない結果、他者が喜ぶような結果になるような工夫をしていただきたい。内容に評価はなくても、一定の達成感は得られるはずですので。