事例105

首都圏在住  60代以上女性

身体障害者手帳等級: 1級
不自由を感じたのは: 10代
疾患名:網膜色素変性症
現在の見え方: 全盲

勤務先の業種: 学術研究、専門・技術サービス業(研究機関、法律事務所、会計事務所、デザイン事務所、コンサルティング会社など)
職種: 事務職
具体的作業内容: 庶務・総務全般、衛生委員会全般とりまとめ、健康経営度担当、入退社に関わる処理等
雇用形態:契約社員
テレワークの状況: ときどきテレワーク

視覚補助具:
・白杖

支援機器:
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・スマホ

人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート
・会議室など社内の移動の際のサポート
・昼食・休憩時のサポート
・社外でのイベント
・懇親会でのサポート
・通勤時のサポート

環境上の配慮:
・レイアウトの配慮
・エレベーターなど、職場までのアクセス上の配慮

勤務時間・通勤の配慮:
・受けていない

訓練受講に際しての配慮:
・研修扱いまたは公務扱い・職務免除扱い、特別休暇扱いで受けさせてもらった
・週末の休日または夜間を利用して自費で訓練を受けた

苦労したこと:
・視覚障害というだけで就職先がなかなか見つからなかった
・職場のシステムの一部が音声PCではうまく動作しなかった
・システム上の問題でテレワークを認めてもらえなかった

有用だったこと:
・タートルなど当事者団体による支援
・訓練施設による支援
・職場関係者による支援
・家族による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
できることを探し続け、普段の何気ない会話や就労時間外の集まりにも積極的に参加し、相談しやすい職場環境づくりに努めてきました。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
話しかけられるのを待つのではなく、自分から挨拶や会話をして周囲と良好な関係を築くことが大切だと思います。大変な時も明るくしていれば自然と声をかけてもらえる気がします。スキルも大事ですが、一番はどれだけコミュニケーションがとれるかだと思います。