事例66

首都圏在住  40代男性

身体障害者手帳等級: 1級
不自由を感じたのは: 生まれつき見えづらかった
疾患名:緑内障、その他 先天性白内障、小眼球、眼球振盪
現在の見え方: その他 右目0、左目低視力

勤務先の業種: 情報通信業(ICT関連を含みます)
職種: 技術職・研究職
具体的作業内容: システムやソフトウェアの調査、設計、評価等
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: ときどきテレワーク

視覚補助具:
・白杖
・遮光眼鏡
・ルーペ・拡大鏡
・PC画面による調整(拡大・色反転など)

支援機器:
・大画面のPCモニター
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・PC画面拡大ソフト
・OCRソフト
・タブレット端末
・スマホ

人的支援の状況:
・社外でのイベント、懇親会でのサポート
所属部署ではサポートが受けられない
所属外の行事ではサポートをいただけている

環境上の配慮:
・レイアウトの配慮

勤務時間・通勤の配慮:
・受けていない

訓練受講に際しての配慮:
・週末の休日または夜間を利用して自費で訓練を受けた
・特別支援学校などの在学中に訓練を受けた

苦労したこと:
・視覚障害というだけで就職先がなかなか見つからなかった
・中途で視力が低下したが、職場の配慮がなかなか得られなかった
・急速な視機能の低下に、自分の気持ちがついていけなかった
・自分でもどうしたらよいのかわからなかった
・自分のやりたい仕事ができなくなった
・担当業務が音声PCスキルを習得してもできる仕事ではなかった
・懸命に頑張っても効率が上がらず残業が増えて消耗した
・上司など、職場の人間関係がうまくいかなかった
・上司や同僚に自分の見え方をなかなか理解してもらえなかった
・職場のシステムの一部が音声PCではうまく動作しなかった

有用だったこと:
・ネット上の求人サイトによる支援
・タートルなど当事者団体による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
新しい機器や機能、アイディアグッズなど何でも試して少しでも自分が仕事しやすい工夫を見つけている。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
困ったときは一人で悩まず、タートルなどの当事者団体に相談した方が良い。同じ苦労をしている人が必ずいるし、業務が特殊でもヒントを得て自分用にアレンジして生かせることが必ずある。