事例55

東海在住  50代女性

身体障害者手帳等級: 2級
不自由を感じたのは: 40代
疾患名:緑内障、網膜色素変性症
現在の見え方: 中心暗点、求心性視野狭窄、羞明、夜盲

勤務先の業種: 官公庁・公的機関
職種: その他 院内図書室貸し出し業務など。1人のみ勤務。
具体的作業内容: 院内図書室の外来患児閲覧、院内貸し出し業務、病棟での図書返却の管理、5千冊の蔵書台帳、貸出記録等PC エクセルでの入力、実際の図書の管理、修理、季節ごとの本の紹介、グリーフケア図書の紹介など図書室業務。
雇用形態:パートタイマー・アルバイト
テレワークの状況: テレワークなし

視覚補助具:
・ルーペ・拡大鏡
・PC画面による調整(拡大・色反転など)

支援機器:
・支援機器は使用していない

人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート

環境上の配慮:
・エレベーターなど、職場までのアクセス上の配慮

勤務時間・通勤の配慮:
・その他 もともとの就業時間が短い。

訓練受講に際しての配慮:
・有給休暇を消化しながら訓練を受けた

苦労したこと:
・中途で視力が低下したが、職場の配慮がなかなか得られなかった
・上司など、職場の人間関係がうまくいかなかった
・上司や同僚に自分の見え方をなかなか理解してもらえなかった

有用だったこと:
・タートルなど当事者団体による支援
・訓練施設による支援
・地元の支援機関・団体による支援
・職場関係者による支援
・家族による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
視覚障害を持つ者としてのスキルアップ、許容範囲内での環境整備、周囲の方との良好なコミュニケーションを心掛けていました。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
視覚障害者というだけで「何もできない人」と捉えられることも。「何ができて、できなくて困ることは何か」ということを具体的に提示することが理解に繋がると思います。上司の異動で、毎年、年度初めに挫けそうになることが多かったのですが、それでも笑顔で接するように心掛けました。タートルの相談窓口の電話番号はお守りでした。何度もクールダウンに付き合ってくれました。結果的に職場を閉める最後の大仕事も任せてもらえました。