事例48

北陸・甲信越在住  50代女性

身体障害者手帳等級: 2級
不自由を感じたのは: 50代
疾患名:緑内障
現在の見え方: 中心暗点、羞明

勤務先の業種: 官公庁・公的機関
職種: 事務職
具体的作業内容:
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: テレワークなし

視覚補助具:
・遮光眼鏡
・ルーペ・拡大鏡
・PC画面による調整(拡大・色反転など)

支援機器:
・拡大読書器
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・その他 拡大読書器は据置式と携帯式を使用

人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート

環境上の配慮:
・レイアウトの配慮

勤務時間・通勤の配慮:
・受けていない

訓練受講に際しての配慮:
・有給休暇を消化しながら訓練を受けた

苦労したこと:
・中途で視力が低下したが、職場の配慮がなかなか得られなかった
・急速な視機能の低下に、自分の気持ちがついていけなかった
・自分のやりたい仕事ができなくなった
・上司など、職場の人間関係がうまくいかなかった
・上司や同僚に自分の見え方をなかなか理解してもらえなかった

有用だったこと:
・眼科医・視能訓練士による助言・支援
・タートルなど当事者団体による支援
・支援機器に対する各種助成金、無償貸出制度の利用
・家族による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
電車通勤をしているが、荒天や猛暑の日は駅から職場までの徒歩がつらく、家族の送迎やタクシーで対応している。年齢的に管理職となり、現場を離れて事務中心の業務となったため、支援機器を使えば机上業務は可能になった。一方で、人事・施設管理など責任が増し、現在の見え方では心身に負担を感じる場面も出てきた。上司と相談し、勤務地と職務内容を変更してもらい、働き続けている。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
中途視覚障害の場合、できないことが増え、自信や自己肯定感を失いやすくなります。1人で悩まず、早めにロービジョン外来や支援センター、当事者会、タートルなどに相談し、有用な情報やサポートを受けることをおすすめします。障害の受容には時間がかかるため、焦らず一歩ずつ進むことが大切です。