事例45

北海道在住  50代男性

身体障害者手帳等級: 1級
不自由を感じたのは: 30代
疾患名:網膜色素変性症
現在の見え方: 全盲

勤務先の業種: 官公庁・公的機関
職種: 事務職
具体的作業内容: 職員の健康管理 、共済組合に関する事務 、健康診断の受診日程の調整 、検査結果の通知 、共済組合の住所変更などの書類の審査

雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: テレワークなし

視覚補助具:
・白杖
・遮光眼鏡

支援機器:
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・OCRソフト
・その他 ドキュメントスキャナー

人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート
・会議室など社内の移動の際のサポート

環境上の配慮:
・レイアウトの配慮
・自席への誘導ブロックの敷設
・職場内の階段を見やすくする配慮、手すりの設置など

勤務時間・通勤の配慮:
・勤務時間を繰り上げまたは繰り下げてもらっている

訓練受講に際しての配慮:
・有給休暇を消化しながら訓練を受けた
・週末の休日または夜間を利用して自費で訓練を受けた

苦労したこと:
・中途で視力が低下したが、職場の配慮がなかなか得られなかった
・自分でもどうしたらよいのかわからなかった
・自分のやりたい仕事ができなくなった
・担当業務が音声PCスキルを習得してもできる仕事ではなかった
・懸命に頑張っても効率が上がらず残業が増えて消耗した
・職場のシステムの一部が音声PCではうまく動作しなかった

有用だったこと:
・タートルなど当事者団体による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
あきらめないで話をすること。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
見えなくなるとできないことばかりですが、見えなくてもできることがあります。見えていた時と同じものを求めずに、見えなくてもできることがあることに気づくと、状況が変わるかもしれません。時間はかかるかもしれませんが、あきらめずに探してみてください。