事例29

首都圏在住  40代男性

身体障害者手帳等級: 2級
不自由を感じたのは: 30代
疾患名:緑内障、網膜剥離
現在の見え方: 中心暗点

勤務先の業種: 金融・保険業
職種: 事務職
具体的作業内容: PCを使用したデータ整理、資料作成
雇用形態:その他 嘱託社員
テレワークの状況: ほとんどテレワーク

視覚補助具:
・白杖
・遮光眼鏡
・ルーペ・拡大鏡
・PC画面による調整(拡大・色反転など)

支援機器:
・PC画面拡大ソフト

人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート

環境上の配慮:
・受けていない

勤務時間・通勤の配慮:
・勤務時間を繰り上げまたは繰り下げてもらっている
・勤務時間を短縮してもらっている
・テレワークを増やしてもらっている

訓練受講に際しての配慮:
・訓練は受けていない

苦労したこと:
・視覚障害というだけで就職先がなかなか見つからなかった
・中途で視力が低下したが、職場の配慮がなかなか得られなかった
・急速な視機能の低下に、自分の気持ちがついていけなかった
・自分でもどうしたらよいのかわからなかった
・自分のやりたい仕事ができなくなった
・上司など、職場の人間関係がうまくいかなかった
・上司や同僚に自分の見え方をなかなか理解してもらえなかった
・職場のシステムの一部が音声PCではうまく動作しなかった

有用だったこと:
・ネット上の求人サイトによる支援
・タートルなど当事者団体による支援
・ジョブコーチなど、障害者職業センターによる支援
・職場関係者による支援
・家族による支援
・その他 

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
視覚補助アプリの利用、職場の同僚に現在の見え方を定期的に説明及び相談する(新しい職場では最初に説明する)。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
一人で抱え込まず、相談できるあらゆる人、組織、サービスを利用すること。
病気によっては進行性のものがあり、状況が絶えず変化するので、その都度相談すること。
新しいアプリや補助機器が日々進歩しているので、自分に役に立つものを探していくこと。