九州・沖縄在住 20代女性
身体障害者手帳等級: 1級
不自由を感じたのは: 10代
疾患名:視神経疾患
現在の見え方: 全盲
勤務先の業種: 金融・保険業
職種: 事務職
具体的作業内容: 人事部で主に社内研修・勉強会等の企画・運営を行っております。
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: ほとんどテレワーク
視覚補助具:
・白杖
支援機器:
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・OCRソフト
・スマホ
・点字ディスプレイ
人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート
・会議室など社内の移動の際のサポート
・社外でのイベント、懇親会でのサポート
環境上の配慮:
・レイアウトの配慮
・エレベーターなど、職場までのアクセス上の配慮
・入室時のセキュリティを解除するための配慮
勤務時間・通勤の配慮:
・テレワークを増やしてもらっている
訓練受講に際しての配慮:
・訓練は受けていない
苦労したこと:
・視覚障害というだけで就職先がなかなか見つからなかった
・自分でもどうしたらよいのかわからなかった
・適当な訓練施設が居住地の近辺にはなかった
・職場のシステムの一部が音声PCではうまく動作しなかった
・その他 テレワーク勤務は入社1年未満の人は認められておらず、服薬が増えてもある程度は我慢しながら出社していた時期があります。また、周りの社員とのコミュニケーションにおいてもどうしても意識上の壁があり、さらにはスクリーンリーダーで読み上げない資料やアプリなども少なくなく、情報が入りづらいことで自分で判断できなかったり、仕事に制限があったりするのが悩みであり、苦労していることです。
有用だったこと:
・ジョブコーチなど、障害者職業センターによる支援
・家族による支援
<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
質問やサポートの依頼などはしやすい環境なので、無理に自分でしようとせず、周りの助けも借りながら過ごしています。周りも何に困るのか、自然に気づいてくれるようになりますし、コミュニケーションも円滑になります。もちろん、自分にできること、できないことの説明、困りごとに関しては「なぜ困るのか」を、できるだけ説明するようにしています。
<後に続く仲間に伝えたいこと>
私は比較的理解のある職場で勤務していますが、それでも日々壁を感じています。ただ、対話をする中で理解をしてくれ、友人のように親身になってくれる人もいます。やはり、そういった関係性は孤独感を軽減するだけでなく、仕事の幅も広げてくれます。できる仕事で活躍し、良好な人間関係を築くには、周りの努力だけでなく、障害者本人も自分について理解し、発信することが大切だと思います。皆さんの就職のご参考になれば幸いです。

