事例22

北関東在住  60代以上男性

身体障害者手帳等級: 1級
不自由を感じたのは: 20代
疾患名:緑内障
現在の見え方: 中心暗点、不規則性視野狭窄

勤務先の業種: 商社・卸・小売業
職種: 事務職
具体的作業内容: 小売業における商品の発注、納品、在庫管理、販売に至るものの流れと、それに付随するデータ管理。具体的には、取引先との納品や返品に伴う商品と伝票の照合、商品在庫の適正化、販売金額の正確な把握など。
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: テレワークなし

視覚補助具:
・ルーペ・拡大鏡
・PC画面による調整(拡大・色反転など)

支援機器:
・拡大読書器
・PC画面拡大ソフト
・タブレット端末
・スマホ

人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート

環境上の配慮:
・レイアウトの配慮

勤務時間・通勤の配慮:
・受けていない

訓練受講に際しての配慮:
・訓練は受けていない

苦労したこと:
・担当業務が音声PCスキルを習得してもできる仕事ではなかった

有用だったこと:
・ネット上の求人サイトによる支援
・職場関係者による支援
・労働組合による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
一番大切なのは、自分の体の状態を正しく多くの人に理解してもらうこと。その上で「できること」「できないこと」を伝え、対応策を提案しチームで共有すること。無理をしても、自分にも周囲にも負担になるだけです。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
苦しいかもしれませんが、まずは自分の状態を受け入れることが大切です。私を含め、障害があっても働き続けている人は、全てを乗り越えたわけではありません。どうにもならないことを考えても何も変わりません。今の自分にできることを一つずつ見つけ、前に進む。その積み重ねが力になるのではないでしょうか。障害の有無にかかわらず、思いどおりにいかないのが人生ですが、それでも前に進むのです。