事例19

首都圏在住  50代男性

身体障害者手帳等級: 1級
不自由を感じたのは: 40代
疾患名:網膜色素変性症
現在の見え方: 中心暗点、求心性視野狭窄

勤務先の業種: 商社・卸・小売業
職種: 事務職
具体的作業内容: PCによる売上高の分析  議事録の作成
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: ときどきテレワーク

視覚補助具:
・白杖
・遮光眼鏡
・ルーペ・拡大鏡
・PC画面による調整(拡大・色反転など)

支援機器:
・拡大読書器
・大画面のPCモニター
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・PC画面拡大ソフト

人的支援の状況:
・サポートは受けていない

環境上の配慮:
・レイアウトの配慮

勤務時間・通勤の配慮:
・受けていない

訓練受講に際しての配慮:
・休職して訓練を受けた

苦労したこと:
・中途で視力が低下したが、職場の配慮がなかなか得られなかった
・急速な視機能の低下に、自分の気持ちがついていけなかった
・自分でもどうしたらよいのかわからなかった
・自分のやりたい仕事ができなくなった
・上司など、職場の人間関係がうまくいかなかった
・上司や同僚に自分の見え方をなかなか理解してもらえなかった

有用だったこと:
・タートルなど当事者団体による支援
・訓練施設による支援、ジョブコーチなど、障害者職業センターによる支援
・支援機器に対する各種助成金、無償貸出制度の利用

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
職場では良好な人間関係を第一に考え、自分のできる範囲で一生懸命取り組む姿勢を理解してもらうよう努めている。また、できないことは正直に伝えられる環境づくりも大切にしている。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
自分には限界があることをはっきり認識して、ひとに助けてもらいながら仕事を進めているということを認める。また、一生懸命に仕事をしている姿を認めてもらう。