事例15

首都圏在住  60代以上男性

身体障害者手帳等級: 2級
不自由を感じたのは: 30代
疾患名:緑内障
現在の見え方: 中心暗点

勤務先の業種: 製造業
職種: 事務職
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: ときどきテレワーク

視覚補助具:
・白杖
・遮光眼鏡
・ルーペ・拡大鏡
・単眼鏡
・PC画面による調整(拡大・色反転など)

支援機器:
・拡大読書器
・大画面のPCモニター
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・PC画面拡大ソフト
・OCRソフト
・タブレット端末
・スマホ

人的支援の状況:
・周囲の同僚によるナチュラルサポート
・社外でのイベント、懇親会でのサポート

環境上の配慮:
・レイアウトの配慮

勤務時間・通勤の配慮:
・受けていない

訓練受講に際しての配慮:
・有給休暇を消化しながら訓練を受けた

苦労したこと:
・上司や同僚に自分の見え方をなかなか理解してもらえなかった
・職場のシステムの一部が音声PCではうまく動作しなかった

有用だったこと:
・支援機器に対する各種助成金、無償貸出制度の利用
・職場関係者による支援
・家族による支援

<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
見えにくいことにこだわるのではなく、自分自身の経験とスキルで職場にどういう形で貢献できるかの視点で仕事をすること。また、できないこと、できても時間がかかることなどを、ギブアンドテークで同僚にお願いしていくこと。あるいは、お願いできるような人間関係を作ることに注力することを心掛けていました。

<後に続く仲間に伝えたいこと>
見えない、見えにくくなっても働いている、働き続けている視覚障害者が大勢いることを知ってほしいし、つながってほしいと思います。仕事ができないと孤立したり悩んでいる視覚障害者を少しでも減らすために情報発信していきたいと思います。