首都圏在住 50代男性
身体障害者手帳等級: 1級
不自由を感じたのは: 40代
疾患名:網膜色素変性症
現在の見え方: 全盲
勤務先の業種: 製造業
職種: 技術職・研究職
具体的作業内容: 特許の創生、育成、活用。新しいアイデアを考え、アイデアシートを作成し部内で議論、アイデアを固め、執筆者と打ち合わせ、図面と明細書を作成してもらう。日本、米国、中国の特許庁へ出願、特許を成立させる。
雇用形態:正規社員(職員)
テレワークの状況: ほとんどテレワーク
視覚補助具:
・白杖
・遮光眼鏡
支援機器:
・PC画面読上げソフト(スクリーンリーダー)
・OCRソフト
・スマホ
・その他 立体コピー機
人的支援の状況:
・専任のアシスタントによるサポート
環境上の配慮:
・レイアウトの配慮
勤務時間・通勤の配慮:
・テレワークを増やしてもらっている
訓練受講に際しての配慮:
・研修扱いまたは公務扱い・職務免除扱い、特別休暇扱いで受けさせてもらった
・休職して訓練を受けた
苦労したこと:
・急速な視機能の低下に、自分の気持ちがついていけなかった
・適当な訓練施設が居住地の近辺にはなかった
有用だったこと:
・タートルなど当事者団体による支援
・訓練施設による支援
・ジョブコーチなど、障害者職業センターによる支援
・支援機器に対する各種助成金、無償貸出制度の利用
・家族による支援
<働き続ける上で、工夫していること、心掛けていること>
他の社員との比較をしない。自分がこなせる仕事を確実にこなす。その上で業務遂行にあたり問題が生じた場合には、上司に相談をし、解決できるように働きかける。
<後に続く仲間に伝えたいこと>
中途での視覚障害はとても大変だが、現在働いている職場を辞めたりせず、なんとかしがみついて働いていこうとする気持ちが大事。そのような気持ちがあれば、周囲の方も協力してくれるはず。もちろん自分の努力も大切だが…。

